歯科衛生士の学費免除は社会人も使える?学費支援制度と条件を解説

「社会人から歯科衛生士を目指したいけれど、学費を払えるか不安」「社会人でも学費免除の制度は使える?」。キャリアチェンジを考えたとき、3年間の学費と生活費は大きな問題です。
結論からいうと、社会人でも利用できる学費支援制度はあります。特に確認したいのが「専門実践教育訓練給付金」と学校独自の入学金減免制度です。
ただし、「学費免除」と「給付金」は同じではありません。最初から支払わなくてよい費用もあれば、一度支払った後に一定額が支給される制度もあります。
この記事では、社会人が歯科衛生士を目指す際に利用できる学費免除・給付・奨学金について、それぞれの違いと条件を整理します。
歯科衛生士の学費免除とは?
学費免除とは、入学金や授業料などの全部または一部を支払わなくてよくなる制度です。給付金・奨学金・分割払いとは仕組みが異なります。
「学費支援」と呼ばれる制度には、実際にはいくつか種類があります。
| 制度 | 返済 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 入学金・授業料の免除・減免 | 不要 | 最初から支払額が減る |
| 給付金 | 不要 | 条件を満たすと後から支給される場合がある |
| 給付型奨学金 | 不要 | 採用条件を満たした人へ支給 |
| 貸与型奨学金 | 必要 | 卒業後などに返済する |
| 学費分割 | 支払う | 総額は減らさず支払時期を分ける |
社会人が学校を探すときは、「学費支援あり」という言葉だけで判断せず、返済が必要なのか、いつお金を受け取れるのか、そもそも支払額が減るのかまで確認することが重要です。
社会人の歯科衛生士進学で最初に確認したい「専門実践教育訓練給付金」
社会人が歯科衛生士を目指す場合、まず確認したいのが厚生労働省の専門実践教育訓練給付金です。
対象となる指定講座を受講し、雇用保険の加入期間などの条件を満たすと、教育訓練経費の50%、年間上限40万円が支給されます。さらに、修了後1年以内に資格取得等を行い雇用保険の被保険者として就職するなどの条件を満たすと70%、加えて訓練修了後の賃金が受講前より5%以上上昇した場合は最大80%・年間上限64万円まで再計算されます。(※1)
誰でも80%受け取れるわけではない
ここは特に注意が必要です。
最大80%という数字は、入学しただけで自動的に受け取れる金額ではありません。
在職者の場合、原則として受講開始日までの雇用保険の支給要件期間が3年以上必要です。初めて教育訓練給付金を利用する場合は2年以上が基準です。離職者は原則として離職日の翌日から受講開始まで1年以内であることなどが求められます。(※1)
つまり、「以前会社員だったから対象になるはず」と自己判断せず、ハローワークで確認する必要があります。
入学してから申請すればよい制度ではない
専門実践教育訓練給付金を利用するには、原則として受講開始前にキャリアコンサルティングを受け、ジョブ・カードなどを用意したうえで、受講開始日の原則2週間前までにハローワークで受給資格確認の手続きを行います。(※1)
進学を決めてからではなく、出願を考え始めた段階で確認するくらいが安心です。
また、給付金は学費が最初から免除される仕組みではありません。6か月ごとに支給申請をする制度なので、入学時に必要となる資金は別に準備する必要があります。(※1)
高等教育の修学支援新制度は社会人も使える?
高等教育の修学支援新制度では、対象となる専門学校などで授業料・入学金の免除または減額と、返還不要の給付型奨学金を受けられる場合があります。(※2)
2025年度からは、多子世帯について所得制限なく一定額まで授業料・入学金を減免する支援も始まっています。(※2)
ただし、「社会人なら誰でも利用できる制度」ではありません。
JASSOの給付奨学金では原則として、高校等を初めて卒業した年度の翌年度末から大学・専門学校などへの入学までが2年を経過していないことなど、入学時期に関する要件があります。(※3)
そのため、高校卒業から何年も経っている社会人は対象外になるケースがあります。
東医技専は2027年度入学生についても高等教育の修学支援新制度の対象校ですが、学校が対象校であることと、本人が支援対象になることは別です。(※4)
社会人の場合は、まず専門実践教育訓練給付金の受給資格を確認し、卒業後の年数が短い既卒者などは修学支援新制度についても調べる、と分けて考えると整理しやすくなります。
社会人が学費負担を減らす5つの方法
1.学校独自の入学金減免を確認する
学校によっては、AO入試やオープンキャンパス参加などを条件に、受験料・入学金を減免しています。
数万円から数十万円の差になる場合があるため、出願後ではなく入試方式を決める前に確認してください。
2.専門実践教育訓練給付金を確認する
社会人にとって優先度の高い制度です。
自分が対象になるかわからない場合は、ハローワークへ「教育訓練給付金支給要件照会」を行うこともできます。(※1)
3.返済不要の学校独自奨学金を調べる
成績優秀者などを対象に、返済不要の奨学金を用意している学校があります。
ただし、入学時点で必ず受け取れる制度とは限りません。将来もらえることを前提に資金計画を組まないことが大切です。
4.JASSOなどの貸与奨学金も選択肢にする
日本学生支援機構には、無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金があります。
こちらは「免除」ではなく借りる制度なので、卒業後の返済額まで計算して利用しましょう。
5.学費の分納・分割制度を確認する
総額は変わらなくても、一度に大きな金額を用意する負担を軽減できます。
「支払えないから進学できない」と判断する前に、納入時期を調整できないか学校へ相談することも大切です。
専門学校で学ぶメリット|社会人なら3年間という時間も考える
歯科衛生士になるには、指定された養成機関で3年以上学び、国家試験を受験する必要があります。
3年制専門学校なら、4年制大学より1年早く卒業し、歯科衛生士として働き始めることを目指せます。
社会人のキャリアチェンジでは、学費だけでなく「働けない・働く時間を減らす期間」も経済的負担になります。
その意味でも、
- 卒業まで何年必要か
- 国家試験対策は充実しているか
- 実習と仕事を両立できるか
- 卒業後の就職支援があるか
まで含めて学校を選ぶ必要があります。
読者からのよくある質問(Q&A)
Q.社会人なら歯科衛生士専門学校の学費は全額免除になりますか?
A.原則として、社会人という理由だけで学費全額が免除されるわけではありません。
学校独自の減免制度や給付金などを組み合わせ、負担を軽くする方法を検討します。
Q.専門実践教育訓練給付金なら学費の80%がすぐ戻りますか?
A.いいえ。80%は所定の条件をすべて満たした場合の最大給付率です。
基本給付、資格取得・就職後の追加給付、賃金上昇による追加給付という段階があります。また、6か月ごとの申請が必要です。(※1)
Q.仕事を辞めてから歯科衛生士学校へ進学しても利用できますか?
A.条件を満たせば専門実践教育訓練給付金を利用できる場合があります。
離職者は原則として、雇用保険の被保険者資格を失った日の翌日から受講開始日までが1年以内で、支給要件期間を満たしていることなどが必要です。(※1)
Q.高等教育の修学支援新制度と専門実践教育訓練給付金は同じですか?
A.別の制度です。
修学支援新制度は授業料等減免と給付型奨学金、専門実践教育訓練給付金は雇用保険を基礎とした職業訓練への給付です。対象条件も異なります。(※1・2)
「よくある質問」https://www.tokyo-igaku.com/faq/
東京医学技術専門学校の社会人向け学費支援
東京医学技術専門学校(東医技専)では、歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)・Ⅱ部(夜間部)の両方を3年制で設置しています。
社会人向けには、専門実践教育訓練給付金や学校独自の入学金減免、奨学金など複数の支援制度があります。(※5)
2027年度は入学金・受験料の減免制度あり
2027年度は、オープンキャンパスまたは個別相談に参加するなどの条件を満たす場合、AO入試で受験料20,000円のうち10,000円が減免されます。
入学金200,000円についても、第1期AO入試では100,000円、第2期AO入試では50,000円の減免制度があります。さらに、在校生・卒業生や医療機関の施設長から所定の紹介状を提出した場合は100,000円が減免されます。(※6)
第1期AO入試と紹介状制度を併用した場合は、入学金200,000円が全額減免となる仕組みです。入試時期や条件は年度によって変更されるため、出願前に最新情報を確認してください。
東医技専の専門実践教育訓練給付金
東医技専では、歯科衛生士科が専門実践教育訓練給付金の対象として案内されています。
学校が公表する3年間の試算では、条件を満たして最大給付を受けた場合、歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)は最大1,680,000円、歯科衛生士科Ⅱ部(夜間部)は最大1,619,000円の給付例を掲載しています。(※5)
ただし、この金額は全員に保証されるものではありません。本人の雇用保険加入歴、資格取得・就職、賃金上昇などによって実際の支給額は異なります。
返済不要の「田島奨学金」
東医技専では、入学後の成績優秀者を対象とした返済不要の田島奨学金も設けています。
2027年度からは、
- 最優秀賞:200,000円(各科各部1名)
- 優秀賞:100,000円(若干名)
- 優等賞:50,000円(若干名)
を給付します。(※6)
申し込み不要ですが、成績による選考のため、受給を前提に入学時の資金計画を立てる制度ではありません。
歯科衛生士科Ⅱ部(夜間部)には学費分割制度もある
歯科衛生士科Ⅱ部(夜間部)では、通常の一括納入・前後期分納に加えて、学校独自の学費分割制度を利用できます。(※6)
これは学費免除ではありませんが、日中働きながら毎月の収入から学費を支払いたい社会人にとって、資金計画を立てやすくする方法の一つです。
資格取得と就職まで支える国家試験対策
学費を抑えられても、国家試験に合格し、歯科衛生士として働けなければキャリアチェンジにはつながりません。
東医技専では3年次に計10回の模擬試験を実施し、結果に応じた個別・少人数制の補習、国家試験直前の集中講義を行っています。公式サイトでは、歯科衛生士科の就職実績を毎年100%と公表しています。(※7)
歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)では、歯科診療所、大学病院、保健センター、保育園、小学校などで臨地・臨床実習を実施しています。(※8)
JR両国駅から徒歩4分
歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)・Ⅱ部(夜間部)が学ぶ第2校舎は、JR総武線「両国駅」西口から徒歩4分です。(※9)
第2校舎(歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)・Ⅱ部(夜間部))
〒130-0026 東京都墨田区両国1-10-5
仕事や家庭と通学を両立する社会人にとって、毎日の移動時間も3年間の負担を左右します。
まとめ|社会人は「免除」だけでなく給付制度まで確認しよう
社会人から歯科衛生士を目指すとき、学費をすべて自己負担しなければならないとは限りません。
特に確認したいのは、
- 専門実践教育訓練給付金の受給資格
- 学校独自の入学金・受験料減免
- 返済不要の奨学金
- 高等教育の修学支援新制度の対象資格
- 分納・分割払い
です。
なかでも社会人は、入学前にハローワークで専門実践教育訓練給付金の対象になるか確認することから始めると、必要な自己資金を把握しやすくなります。
東京医学技術専門学校で叶える「質の高い医療人」への道
東京都墨田区にある東京医学技術専門学校(東医技専)では、最短3年で一生モノの国家資格を手にし、希望のキャリアを築くための万全の環境を整えています。半世紀以上にわたり医療人を育成してきた本校ならではの、4つの強みをご紹介します。
1. 高い国家試験合格率と、少人数制サポート
両学科ともに、独自の緻密な傾向分析と特別集中講義を実施。一人ひとりの習熟度に合わせた少人数制の補講を徹底することで、高い国家試験合格率を誇ります。学生の不安に寄り添い、教員陣が一丸となって合格まで導きます。
2. プロ仕様の設備と、多彩な現場を経験できる臨地実習
学内の段階から現場感覚を養うため、それぞれの専門性を高める設備を完備しています。
- 臨床検査技師科(第1校舎): 実際の病院の検査室と同様の各種最新分析機器をはじめ、顕微鏡や超音波(エコー)画像診断装置などを豊富に備えています。
- 歯科衛生士科(第2校舎): 実際の歯科医院と変わらない、歯科診療ユニットを完備しています。
さらに臨地実習先は、最先端の医療を学べる大学病院や総合病院、地域密着型のクリニックなど多様に用意されており、どこに行っても通用する高い実践力が身につきます。
3. あなたのライフスタイルを守る「昼間部」と「夜間部」の選べる体制
東京医学技術専門学校の最大の強みは、臨床検査技師科・歯科衛生士科のすべての学科で「Ⅰ部(昼間部)」と「Ⅱ部(夜間部)」を自由に選択できる点です。
- Ⅰ部(昼間部・3年制): 歯科衛生士科はお昼過ぎ、臨床検査技師科は夕方には学校が終わるため、放課後は自分のプライベートやアルバイト、予習・復習の時間としてゆったりと両立できます。
「歯科衛生士科Ⅰ部 (昼間部)」https://www.tokyo-igaku.com/eiseishi_day/
「臨床検査技師科Ⅰ部 (昼間部)」https://www.tokyo-igaku.com/rinken_day/
- Ⅱ部(夜間部・3年制): 18:00からの授業で、昼間に医療機関の助手などとして働きながら通うことができるため、自力で学費を抑えながら進学したい社会人や高校生に最適の環境です。
「歯科衛生士科Ⅱ部 (夜間部)」https://www.tokyo-igaku.com/eiseishi_night/
「臨床検査技師科Ⅱ部 (夜間部)」https://www.tokyo-igaku.com/rinken_night/
2つの医療系学科が併設されているため、学校全体が医療資格取得に向けた前向きな活気に満ちており、学科の垣根を越えて良い刺激を受け合えるのも総合医療専門学校ならではの魅力です。
4. 両国駅から徒歩数分の好アクセス&安心の学習サポート
東医専は、JR総武線・都営大江戸線の「両国駅」から徒歩数分というバツグンの好立地にあります。
- 第1校舎(臨床検査技師科):〒130-0015 東京都墨田区横網1-10-8
- 第2校舎(歯科衛生士科):〒130-0026 東京都墨田区両国1-10-5
「アクセス」https://www.tokyo-igaku.com/access/
まとめ
「医療に貢献したい」「一生モノの国家資格を手に入れたい」と考えているなら、まずは最初の一歩を踏み出してみませんか?
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「オープンキャンパス」https://www.tokyo-igaku.com/opencampus/
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執筆・監修:東京医学技術専門学校 教員チーム
本記事は、当校の臨床検査技師科(Ⅰ部・Ⅱ部)および歯科衛生士科(Ⅰ部・Ⅱ部)の教員一同によって執筆・編集されました。
医療・歯科医療の現場および教育現場での豊富な指導経験に基づき、最新の国家試験傾向や業界の動向を反映した正確な情報の提供に努めています。
チーム構成: 臨床検査技師科、歯科衛生士科の教員
学校情報
・学校名: 東京医学技術専門学校
・設置学科: 臨床検査技師科、歯科衛生士科
・公式サイト: https://www.tokyo-igaku.com/
参考文献・出典
※1 厚生労働省「Q&A~専門実践教育訓練給付金~」 厚生労働省 公式ページ
※2 文部科学省「高等教育の修学支援新制度」/日本学生支援機構「給付奨学金(返済不要)」 文部科学省 公式ページ JASSO 公式ページ
※3 日本学生支援機構「進学後(在学採用)の給付奨学金の申込資格」 JASSO 公式ページ
※4 東京医学技術専門学校「2027年度入学生対象 高等教育の修学支援新制度について」 東医技専 公式ページ
※5 東京医学技術専門学校「社会人・大学・短大・既卒から歯科衛生士を目指す」 東医技専 社会人向けページ
※6 東京医学技術専門学校「2027年度 学費支援制度/奨学金」 東医技専 学費支援制度
※7 東京医学技術専門学校「歯科衛生士科 国家試験・就職活動」 東医技専 国家試験・就職活動
※8 東京医学技術専門学校「歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)」 東医技専 歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)
※9 東京医学技術専門学校「アクセス」 東医技専 アクセス
※掲載情報は2026年10月19日時点で確認できる公表情報を基にしています。給付条件、支援額、入試制度などは変更される場合があります。