歯科衛生士は通信制高校からなれる?高卒認定・出願資格を解説

「通信制高校からでも歯科衛生士の専門学校へ進学できる?」「高卒認定でも受験できる?」「全日制高校ではないと入試で不利になる?」。
進路を考えるとき、通信制高校に通っていることや高校を中退した経験を理由に、医療職を諦める必要があるのではと不安になる方もいるでしょう。
結論からいうと、通信制高校を卒業すれば全日制・定時制と同じ「高等学校卒業」となり、歯科衛生士養成校への進学を目指せます。高卒認定合格者も、専門学校の受験資格を得られます。(※1・2)
ただし、通信制高校卒業と高卒認定は同じものではなく、利用できる推薦入試などに違いが出る場合があります。
この記事では、通信制高校から歯科衛生士になる方法、高卒認定との違い、専門学校の出願資格、入試で確認しておきたいポイントまで解説します。
通信制高校から歯科衛生士になれる?
通信制高校を卒業すると全日制・定時制と同じ高校卒業資格を得られるため、卒業後に歯科衛生士養成校へ進学できます。
文部科学省は、通信制高校を卒業した場合、全日制高校や定時制高校と同じ「高等学校卒業」になると明示しています。(※1)
歯科衛生士になる基本的な流れは、
- 高校を卒業するなど養成校の出願資格を満たす
- 歯科衛生士の専門学校・短期大学・大学などへ進学する
- 3年以上の養成課程で知識・技術を学ぶ
- 卒業して歯科衛生士国家試験の受験資格を得る
- 国家試験に合格し、免許登録を行う
というものです。(※3)
通信制高校だから別の国家試験を受けるわけでも、資格に違いが生じるわけでもありません。
通信制高校と高卒認定は何が違う?
この2つは混同されやすいため、違いを理解しておきましょう。
| 項目 | 通信制高校卒業 | 高卒認定合格 |
|---|---|---|
| 高校卒業資格 | 得られる | 得られない |
| 最終学歴 | 高等学校卒業 | 高校卒業とはならない |
| 専門学校の受験資格 | 得られる | 得られる |
| 推薦入試 | 条件を満たせば利用できる場合あり | 高校推薦は利用できない場合がある |
| AO・一般入試 | 学校の条件による | 学校の条件による |
通信制高校は正式な「高校卒業」
通信制高校は、高等学校の教育課程の一つです。
自宅学習を中心に、レポート提出、スクーリング、試験などを行い、必要な単位を修得して卒業します。(※1)
卒業後は全日制高校の卒業生と同じように、高校卒業者として専門学校へ出願できます。
高卒認定は「高校卒業と同等以上の学力」の認定
高等学校卒業程度認定試験、いわゆる「高卒認定」は、高校を卒業していない人について、高校卒業者と同等以上の学力があるかを認定する試験です。
合格すると、大学・短期大学・専門学校の受験資格を得られます。(※2)
一方、高卒認定に合格しただけでは「高校を卒業した」という学歴にはなりません。文部科学省も、高卒認定合格者の最終学歴が自動的に高校卒業になるわけではないと説明しています。(※4)
専門学校進学という目的ではどちらも受験資格につながりますが、意味は異なります。
高校を中退しても歯科衛生士を目指せる?
高校を中退した場合も、その時点で歯科衛生士への道がなくなるわけではありません。
主な方法は、
- 通信制高校などへ転入・編入して高校卒業を目指す
- 高卒認定に合格して専門学校の受験資格を得る
という2つです。
どちらを選ぶかは、現在までに取得した単位、年齢、学習環境、将来の進路によって変わります。
「専門学校へ進学できればどちらでも同じ」と考えるのではなく、高校卒業資格そのものを取得したいのかも含めて検討しましょう。
「通信制サポート校」だけで高校卒業になるとは限らない
ここも注意したいポイントです。
通信制高校には、学習や生活を支援する「サポート校」「サポート施設」を利用するケースがあります。
しかし、いわゆるサポート校は、それ自体が高等学校ではない場合があります。サポート校だけを修了しても高校卒業資格にならず、提携する通信制高校に在籍して卒業資格を取得する仕組みもあります。(※5)
進学準備では、
「自分がどの高等学校を卒業することになるのか」
を確認しておきましょう。
通信制高校から歯科衛生士専門学校を受験するときのポイント
1.まず出願資格を確認する
専門学校の募集要項で、
- 高等学校卒業者
- 高等学校卒業見込み
- 高等学校卒業と同等以上の学力がある者
などの記載を確認します。
通信制高校卒業見込みであれば通常は「高等学校卒業見込み」に該当します。
高卒認定の場合は「高等学校卒業と同等以上の学力がある者」などに該当するかを確認してください。
2.入試区分ごとの条件を見る
「学校自体の出願資格」と「各入試方式の出願条件」は別です。
たとえば、
- AO入試は高卒認定でも出願可能
- 一般入試は高卒認定でも出願可能
- 指定校推薦は指定された高校の卒業見込み者のみ
- 高校推薦は高校からの推薦が必要
という場合があります。
高卒認定合格者が学校全体の出願資格を満たしていても、すべての入試方式を利用できるとは限りません。
3.調査書など必要書類を早めに確認する
通信制高校に在籍している場合、調査書や卒業見込証明書などが必要になることがあります。
高卒認定の場合は、高卒認定の合格を確認する書類などが必要になることがあります。
発行に時間がかかる場合もあるため、出願直前ではなく募集要項が公開された段階で確認しておきましょう。
通信制高校出身だと面接で不利になる?
通信制高校であることだけを理由に、最初から不利と決めつける必要はありません。
面接で大切なのは、
- なぜ歯科衛生士を目指すのか
- なぜその学校を選んだのか
- 入学後にどのように学びたいのか
- 将来どんな歯科衛生士になりたいか
を自分の言葉で説明することです。
通信制高校を選んだ理由を聞かれた場合も、無理に取り繕う必要はありません。
たとえば、
「自分のペースで学習環境を整え、レポート提出を計画的に続けました。その経験を専門学校でも生かしたいです」
というように、そこでどのように学んだかまで伝えれば、自分自身の経験になります。
歯科衛生士を目指すなら高校時代に準備したいこと
基礎学力を整える
歯科衛生士専門学校では、入学後に解剖学、生理学、微生物学、臨床歯科医学などを学びます。
通信制高校では自分で学習時間を組み立てる機会が多いため、特に、
- 国語の読解力
- 生物の基礎
- 化学の基礎
- 基本的な計算
を復習しておくと専門科目へ入りやすくなります。
学習習慣を作る
歯科衛生士養成課程では、授業だけでなく実技練習、課題、実習、国家試験勉強があります。
「毎日30分は復習する」など、自分で勉強を進める習慣を高校時代から作っておくことは大きな強みになります。
専門学校で歯科衛生士を目指すメリット
歯科衛生士になるには、指定された養成機関で3年以上学ぶ必要があります。(※3)
独学だけで歯科衛生士国家試験の受験資格を取得することはできません。
3年制専門学校なら、
- 基礎医学
- 歯科衛生士の専門科目
- 学内実習
- 臨地・臨床実習
- 国家試験対策
- 就職活動
を資格取得へ向けて段階的に学べます。
通信制高校や高卒認定から進学する場合は特に、入学時点の学力だけでなく、基礎から学べる授業や補習、国家試験対策があるかも学校選びの基準にしましょう。
読者からのよくある質問(Q&A)
Q.通信制高校卒でも歯科衛生士国家試験を受けられますか?
A.歯科衛生士養成機関へ進学し、所定の3年以上の課程を修了して受験資格を得れば受験できます。
高校が通信制か全日制かによって、国家試験の種類が変わることはありません。
Q.高卒認定だけでも歯科衛生士専門学校へ入れますか?
A.高卒認定合格者には専門学校の受験資格があります。(※2)
ただし、実際の出願条件は学校ごとに異なるため、募集要項を確認してください。
Q.高卒認定は高校卒業資格ですか?
A.高校卒業資格ではありません。
高校卒業と同等以上の学力があることを認定する制度で、専門学校などの受験資格を得られます。(※2・4)
Q.通信制高校でも指定校推薦を使えますか?
A.その高校が志望校の指定校になっており、評定・出席などの条件を満たせば検討できる場合があります。
まず在籍高校の進路指導担当と専門学校の募集要項を確認してください。
「よくある質問」https://www.tokyo-igaku.com/faq/
東医技専は通信制高校卒業見込み・高卒認定からも受験を目指せる
東京医学技術専門学校(東医技専)の2027年度歯科衛生士科では、出願資格を、
- 高等学校卒業以上、または2027年3月に高校卒業見込みの方
- 高等学校卒業者と同等以上の学力があると認められた方(高卒認定合格者を含む)
としています。(※6)
そのため、通信制高校を2027年3月に卒業予定の方も、高卒認定を経て進学する方も、条件に応じて受験を目指せます。
高卒認定ならAO入試・一般入試を検討できる
2027年度入試では、AO入試と一般入試について、**「高等学校卒業と同等以上と認められる方」**を出願対象に含めています。(※6)
一方、
- 指定校推薦入試:指定校推薦認定校を2027年3月に卒業見込みの方
- 高等学校推薦入試:2027年3月に高校卒業見込みで、各高校の推薦基準を満たす方
が対象です。(※6)
つまり、高卒認定から受験する場合は、AO入試・一般入試が主な選択肢になります。
通信制高校在籍者は、高校卒業見込みとしてAO・一般入試を検討できるほか、在籍校と推薦条件を満たせば推薦入試を検討できる可能性があります。
選考は書類選考+個人面接、筆記試験なし
東医技専の2027年度歯科衛生士科は、書類選考と個人面接で選考し、筆記試験はありません。(※6)
高校生活のスタイルだけで判断するのではなく、志望理由や歯科衛生士への理解、自分がこれからどう学びたいかを整理しておくことが重要です。
Ⅰ部(昼間部)・Ⅱ部(夜間部)とも3年制
東医技専では、
- 歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)(3年制)
- 歯科衛生士科Ⅱ部(夜間部)(3年制)
を設置しています。
どちらも卒業によって歯科衛生士国家試験受験資格の取得を目指します。(※6)
高校卒業後に学業中心で学びたい方だけでなく、社会人として仕事をしながら学びたい方も、自分の生活に合わせた課程を検討できます。
国家試験へ向けて定期的に行う模擬試験
東医技専では3年次から定期的に複数回の模擬試験を行い、結果に応じて個別・少人数制で補習を実施しています。3年次1月からは国家試験対策の集中講義を行います。(※7)
また、2022年度の歯科衛生士国家試験では歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)・Ⅱ部(夜間部)ともに**合格率100%**を達成しています。(※8)
※100%は2022年度実績であり、将来の合格を保証するものではありません。
公式サイトでは、歯科衛生士科の就職実績を毎年100%と掲載しています。(※7)
通信制高校や高卒認定から進学する方にとっても、大切なのは入学前の経歴より、入学後に3年間学び続けられる環境です。
歯科衛生士科はJR両国駅から徒歩4分
歯科衛生士科Ⅰ部(昼間部)・Ⅱ部(夜間部)が学ぶ第2校舎は、JR総武線「両国駅」西口から徒歩4分です。(※9)
第2校舎
〒130-0026 東京都墨田区両国1-10-5
出願資格や必要書類に不安がある場合は、出願直前まで悩むより、オープンキャンパスや個別相談で早めに確認しておくと進路計画を立てやすくなります。
まとめ|通信制高校・高卒認定からも歯科衛生士への道はある
通信制高校を卒業すると、全日制・定時制と同じ高校卒業資格を得られます。
また、高校を卒業していなくても、高卒認定に合格すれば専門学校などの受験資格を得ることができます。
大切なのは、
- 自分が高校卒業見込みなのか、高卒認定なのかを確認する
- 志望校の出願資格を見る
- 利用できる入試区分を確認する
- 必要書類を早めに準備する
- 面接で歯科衛生士を目指す理由を説明できるようにする
ことです。
これまでの高校生活の形だけで、歯科衛生士への進路が決まるわけではありません。必要な出願資格を満たし、養成校で3年間学び、国家試験合格を目指すことが資格取得への道になります。
東京医学技術専門学校で叶える「質の高い医療人」への道
東京都墨田区にある東京医学技術専門学校(東医専)では、最短3年で一生モノの国家資格を手にし、希望のキャリアを築くための万全の環境を整えています。半世紀以上にわたり医療人を育成してきた本校ならではの、4つの強みをご紹介します。
1. 高い国家試験合格率と、少人数でのサポート
両学科ともに、独自の緻密な傾向分析と特別集中講義を実施。一人ひとりの習熟度に合わせた少人数制の補講を徹底することで、高い国家試験合格率を誇ります。学生の不安に寄り添い、教員陣が一丸となって合格まで導きます。
2. プロ仕様の設備と、多彩な現場を経験できる臨地実習
学内の段階から現場感覚を養うため、それぞれの専門性を高める設備を完備しています。
- 臨床検査技師科(第1校舎): 実際の病院の検査室と同様の各種最新分析機器をはじめ、顕微鏡や超音波(エコー)画像診断装置などを豊富に備えています。
- 歯科衛生士科(第2校舎): 実際の歯科医院と変わらない、歯科診療ユニットを完備しています。
さらに臨地実習先は、最先端の医療を学べる大学病院や総合病院、地域密着型のクリニックなど多様に用意されており、どこに行っても通用する高い実践力が身につきます。
3. あなたのライフスタイルを守る「昼間部」と「夜間部」の選べる体制
東京医学技術専門学校の最大の強みは、臨床検査技師科・歯科衛生士科のすべての学科で「Ⅰ部(昼間部)」と「Ⅱ部(夜間部)」を自由に選択できる点です。
- Ⅰ部(昼間部・3年制): 歯科衛生士科はお昼過ぎ、臨床検査技師科は夕方には学校が終わるため、放課後は自分のプライベートやアルバイト、予習・復習の時間としてゆったりと両立できます。
「歯科衛生士科Ⅰ部 (昼間部)」https://www.tokyo-igaku.com/eiseishi_day/
「臨床検査技師科Ⅰ部 (昼間部)」https://www.tokyo-igaku.com/rinken_day/
- Ⅱ部(夜間部・3年制): 18:00からの授業で、昼間に医療機関の助手などとして働きながら通うことができるため、自力で学費を抑えながら進学したい社会人や高校生に最適の環境です。
「歯科衛生士科Ⅱ部 (夜間部)」https://www.tokyo-igaku.com/eiseishi_night/
「臨床検査技師科Ⅱ部 (夜間部)」https://www.tokyo-igaku.com/rinken_night/
2つの医療系学科が併設されているため、学校全体が医療資格取得に向けた前向きな活気に満ちており、学科の垣根を越えて良い刺激を受け合えるのも総合医療専門学校ならではの魅力です。
4. 両国駅から徒歩数分の好アクセス&安心の学習サポート
東医専は、JR総武線・都営大江戸線の「両国駅」から徒歩数分というバツグンの好立地にあります。
- 第1校舎(臨床検査技師科):〒130-0015 東京都墨田区横網1-10-8
- 第2校舎(歯科衛生士科):〒130-0026 東京都墨田区両国1-10-5
「アクセス」https://www.tokyo-igaku.com/access/
まとめ
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執筆・監修:東京医学技術専門学校 教員チーム
本記事は、当校の臨床検査技師科(Ⅰ部・Ⅱ部)および歯科衛生士科(Ⅰ部・Ⅱ部)の教員一同によって執筆・編集されました。
医療・歯科医療の現場および教育現場での豊富な指導経験に基づき、最新の国家試験傾向や業界の動向を反映した正確な情報の提供に努めています。
チーム構成: 臨床検査技師科、歯科衛生士科の教員
学校情報
・学校名: 東京医学技術専門学校
・設置学科: 臨床検査技師科、歯科衛生士科
・公式サイト: https://www.tokyo-igaku.com/
参考文献・出典
※1 文部科学省「通信制高校 よくある質問」
文部科学省
※2 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験 概要」
文部科学省
※3 日本歯科衛生士会「歯科衛生士になるには?」
日本歯科衛生士会
※4 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験Q&A」
文部科学省
※5 文部科学省「通信制高等学校に関する資料」
文部科学省 通信制高校について
※6 東京医学技術専門学校「歯科衛生士科 2027年度 入学案内」
東医技専 2027年度歯科衛生士科入学案内
※7 東京医学技術専門学校「歯科衛生士科 国家試験・就職活動」
東医技専 国家試験・就職活動
※8 東京医学技術専門学校「歯科衛生士科国家試験結果について」
東医技専 国家試験結果
※9 東京医学技術専門学校「アクセス」
東医技専 アクセス
※掲載情報は2026年10月27日時点で確認できる公表情報を基にしています。出願資格、入試区分、必要書類等は年度によって変更される場合があります。受験年度の募集要項をご確認ください。